洗双糖ときび砂糖・てんさい糖・粗製糖の違い|名前でなく中身で選ぶ

こんにちは、ゆきえみです♪
スーパーの砂糖売り場に「洗双糖」「きび砂糖」「粗製糖」「てんさい糖」が並んでいるのを見て、どれがどう違うんだろう…と迷ったことはありませんか。
どれも茶色っぽくて、白いお砂糖より体によさそうに見えますよね。
でも調べてみたら、名前を見ただけでは中身は分かりませんでした。
📖 この記事で分かること
- 洗双糖・きび砂糖・粗製糖・てんさい糖は、それぞれ何が違うのか
- 砂糖のいちばん大きな分かれ道は「糖蜜を分けたか、分けていないか」
- 精製すると栄養がどれくらい減るのか(文部科学省のデータ)
- 三温糖の茶色は、糖蜜ではなく「加熱でついた色」だということ
- 同じ名前の砂糖でも、中身が大きく違うことがある
- 袋の裏で確かめられること・確かめられないこと
先に結論をお伝えしますね。
洗双糖・きび砂糖・粗製糖は、どれもサトウキビから作られた茶色い砂糖として売られています。
ただ、その名前は、作り方までは教えてくれませんでした。
砂糖を選ぶときに見るのは、「糖蜜を分けたかどうか」と「どこで精製を止めたか」——この2つでした。
🍯 洗双糖・きび砂糖・粗製糖、名前で分かること
この3つの名前が指しているものを見てみます。
粗製糖(粗糖)
「あまり精製していない砂糖」という意味で、商品名によく使われる呼び方です。
洗双糖
商品の名前。由来はこのあとご紹介しますね。
きび砂糖
これも商品名として使われる呼び方。ただしメーカーによって作り方が違います。
どれも、名前だけでは中身が決まっていませんでした。では、どこを見ればいいのでしょう。
「洗双糖」という名前の由来
洗双糖は、鹿児島県・種子島のさとうきびから作られています。
さとうきびの搾り汁をこして煮詰め、遠心分離機にかける。それをもう一度加熱して、もう一度遠心分離機にかける。
こうして不純物を2度取り除くので「洗双糖」。名前の「双」は、この2回のことでした。
作っているのは種子島の新光糖業。株式会社ビオ・マーケットの登録商標です(第3340945号)。
同じ砂糖が、お店によって別の名前になることも
新光糖業の同じ砂糖が、売り場によって違う名前で並んでいます。
有機食材のお店では「洗双糖」。
製パン材料のお店では「種子島産粗糖SC」「粗精糖SC」。
同じものが、3つの名前で売られているんです。
🔍 いちばん大きな分かれ道は「糖蜜」でした
砂糖は、製法で大きく2つに分かれます。精糖工業会と農畜産業振興機構が、こう説明しています。
| 分蜜糖(ぶんみつとう) | 遠心分離機で糖蜜を分けた砂糖。上白糖・グラニュー糖・三温糖・洗双糖・粗糖(原料糖)はこちら |
|---|---|
| 含蜜糖(がんみつとう) | 糖蜜を分けない砂糖。黒砂糖・和三盆はこちら |
糖蜜(とうみつ)というのは、砂糖の結晶を取り出したあとに残る、色の濃いシロップのことです。
ミネラルは、この糖蜜のほうに多く残ります。
つまり糖蜜を分けるほど、ミネラルは砂糖から出ていく、ということなんですね。
洗双糖は「分蜜糖」です。糖蜜は分けているけれど、そこから先の精製をひかえめにして止めてある。だから茶色く、コクがあります。
ややこしいのが「きび砂糖」でした。
商品によって、分蜜糖のものも含蜜糖のものもあります。大東製糖は自社の「素焚糖」を、含蜜糖のなかまの「きび糖」として説明しています。
ここでも、名前では決まりませんでした。
📊 砂糖の種類で、ミネラルはこんなに違います
文部科学省の食品成分データベースに、砂糖の数字が載っています(100gあたり)。
| 砂糖 | カリウム | カルシウム |
|---|---|---|
| グラニュー糖 | ごく微量 | ごく微量 |
| 上白糖 | 2 mg | 1 mg |
| 三温糖 | 13 mg | 6 mg |
| てんさい含蜜糖 | 27 mg | ごく微量 |
| 黒砂糖 | 1100 mg | 240 mg |
上白糖のカリウムが2mgなのに対して、黒砂糖は1100mg。
鉄も、上白糖はごく微量で、黒砂糖は4.7mgです。
糖蜜を分けていない黒砂糖だけが、はっきり別の場所にいます。
「精製すると栄養が抜ける」は、数字がそのとおりだと示していました。
栄養を考えるなら含蜜糖(がんみつとう)がいいんやなぁ〜。
その中でも黒砂糖は、イメージ通り栄養価が高いとわかりました😊
ただ、同じ含蜜糖でも、てんさい含蜜糖はそこまでカリウムなど残ってないんですね。
ここも「含蜜糖だから」で決まらないところでした。
ただ、ここは正確に見ておきたいところです。黒砂糖のカリウムが多いといっても、これは100g食べたときの数字。お料理に使う量はもっとずっと少ないので、砂糖を栄養源として考えるのは無理があります。
砂糖は、味と使い道で選ぶもの——という話になりますね。
⚠️ 同じ名前の砂糖でも、中身は商品ごとに違います
大東製糖が、自社製品の数字をホームページで公開しています(100gあたり、当社調べ)。
| 商品名 | カリウム |
|---|---|
| 三温糖 | 216 mg |
| 素焚糖(きび砂糖のなかま) | 222 mg |
| てんさいのお砂糖 | 4.0 mg |
上の成分表とくらべてみてください。同じ「てんさい糖」でも、糖蜜を残した含蜜タイプは27mg、精製したタイプは4.0mgです。
決めているのは名前ではなく、糖蜜をどれだけ残したかだったんですね。
そして三温糖には、もうひとつ別の事情がありました。
🍮 茶色いから精製をひかえめ、とは限りません
ここまで「精製をひかえめにすると茶色く残る」というお話をしてきました。
ただ、茶色い砂糖が全部そうかというと、違いました。
三温糖です。
三温糖は、上白糖やグラニュー糖を作ったあとに残った糖液から作られます(農畜産業振興機構)。つまり精製糖の仲間なんですね。
では、あの茶色はどこから来るのでしょう。
加熱でついた色でした
残った糖液を、くり返し煮詰めていく。そのうちに加熱で糖が変化してカラメル成分ができ、だんだん褐色になっていきます。
糖蜜をたっぷり残したから茶色い——のではなく、何度も煮詰めたから茶色い。
えーーーっ😱、主婦歴35年、三温糖のことは衝撃でした。
加熱して茶色になっただけ〜〜💦
知らない方、多いのではないでしょうか。
色をそろえるために、色素を足すこともあります
砂糖の会社(パールエース)が、もう一歩くわしく書いていました。
加熱でつく色は、仕上がるたびに少しずつ違ってしまう。そこでカラメル色素で色味をそろえる最終調整をすることがあるそうです。
ここは、袋の裏で見分けられます。
原材料名に「カラメル色素」と書いてあれば、色をそろえる調整がされた商品です。書いていなければ、カラメル色素は使われていないことが分かります。
それでも、三温糖にも幅がありました
上の2つの表をくらべてみてください。成分表の三温糖はカリウム13mg、大東製糖の三温糖は216mg。
原料や作り方の違いで、同じ名前の砂糖でも、成分の数字にこれだけ差が出るんですね。
やっぱり、名前でも、色でも、決まりませんでした。
🛒 袋の裏で、確かめられること・確かめられないこと
わが家で使っている粗製糖の袋を、あらためて見てみました。
確かめられたこと
名称:砂糖 / 原材料名:さとうきび(これだけ) / 鹿児島県産 / エネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量
確かめられなかったこと
ミネラルの数字 / どこの製糖工場で作られたか
ミネラルの数字は、書かなくてよいことになっています
栄養成分表示で表示が義務づけられているのは、熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の5つだけです(消費者庁)。
ミネラルやビタミンは任意表示。書いても書かなくてもよい項目なんですね。
だから「ミネラルが残っています」と説明に書いてあっても、その数字は載っていないことがほとんどでした。
わが家の粗製糖も、有機食材店の洗双糖も、スーパーで買えるきび砂糖も、3つとも同じ5項目だけでした。
どこで作られたかも、書かれていません
書いてあったのは「加工者」と「販売者」で、どちらもスーパーの名前。袋詰めをしたお店が加工者になるためで、元の製糖会社を書く決まりはありません。
※「推定値」と書かれていることもあります。実際に測った数字ではなく、資料から見積もった数字という意味です。
では、何を見ればいいのでしょう
数字が書いていないなら、こう見ています。
- 原材料名——「さとうきび」だけか。原料糖やほかのものが入っていないか
- 含蜜糖・分蜜糖の記載——書いてあれば、糖蜜を分けたかどうかが分かります
- メーカーのホームページ——数字を公開している会社は、栄養成分表を載せています
3つめがいちばん確かでした。数字を出しているメーカーは多くないので、出しているところは、それだけで手がかりになります。
🏆 使い道で選ぶなら
ここからは味と使い道で選ぶお話です🍳
① 喜界島産 きび砂糖(サトウキビ100%)
鹿児島県・喜界島のさとうきび100%使用。深いコクと香ばしい風味で、煮物や照り焼きにぴったり。黒糖ほどクセがありません。
👉 こんな方に:和食の煮物や照り焼きをよく作る方、コクのある甘さが好きな方
② ビオマーケット ビオマルシェ 洗双糖
種子島産のさとうきび100%。上白糖よりも自然な甘さで、どんな料理にも合う万能タイプです。
👉 こんな方に:洗双糖をまず1つ試してみたい方、お菓子や飲み物にも幅広く使いたい方
③ ムソー 北海道産てんさい含蜜糖
北海道産の甜菜(ビート)100%。名前に「含蜜糖」と入っているので、糖蜜を分けていないタイプだと袋で分かります。まろやかでやさしい甘さです。
👉 こんな方に:まろやかな甘さが好きな方、ヨーグルトやお茶に使いたい方
てんさい糖に含まれるオリゴ糖については、こちらでも書いています。
🍳 わが家の砂糖の使い分け
ちなみに私は若い頃から、料理には上白糖をほとんど使わず、きび砂糖や洗双糖などを選んできました。
なんとなく白いお砂糖はよくないという意識があり、使っていません。
詳しく調べたことがなかったので、今回勉強になりました。
三温糖はほんまに衝撃でした😱
お菓子作りでも上白糖やグラニュー糖はあまり使わないので、チーズケーキなどは少し色がくすむことがあります。
でも、くすんでても気にしなーい😁
それも手作りらしい味わいだと思って楽しんでいます。
黒糖はいいのはわかっていても独特な癖があるので、あまり使いません。おいなりさんの揚げやシロップ作りに少し使う程度です。
でも、もっと取り入れてもいいなぁと思いました😊
🍵 どの砂糖でも、量は同じように増えます
糖蜜を残した砂糖でも、精製した砂糖でも、甘さのもと(ショ糖)とエネルギーは、ほとんど変わりません。
世界保健機関(WHO)は、砂糖やはちみつ、シロップなどからとる糖について、1日のエネルギーの10%未満にすることをすすめています。できれば5%程度だと、より望ましいとされています。
5%は、大人ならおよそ25gがひとつの目安です。
お菓子や飲み物も合わせると、意外とすぐ届いてしまう量なんですよね💦
🌼 まとめ|砂糖は名前ではなく、中身で選ぶ
この記事の要点は、この4つです。
- 洗双糖・きび砂糖・粗製糖は、名前だけでは作り方が分からない。同じ砂糖が、お店によって違う名前で売られていることもある
- いちばん大きな分かれ道は「糖蜜を分けたか、分けていないか」。糖蜜を分けない黒砂糖だけ、ミネラルが桁違いに多い
- 三温糖の茶色は、加熱でついた色。精製糖の仲間で、色をそろえるためにカラメル色素を使うこともある。茶色い=精製をひかえめ、とは限らない
- 同じ名前でも、中身は商品ごとに違う。三温糖でも13mgと216mg、てんさい糖でも4mgと27mgの開きがある
名前も色も、思っていたほど中身を教えてくれませんでした。
でも、袋の裏の原材料名を見ること、メーカーが数字を出しているか調べること——それくらいなら、売り場でもできます。
自分の目で確かめて選べたら、それがいちばん安心ですね🍀
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